FileMakerで帳票やリスト形式のレイアウトを作成するとき、「行ごとに背景色を交互に変えたい」と思ったことはありませんか?
帳票の行みたいに色を交互に変えることで大量のデータを扱う場合でも視認性が向上し、デザイン性もアップします。
しかし、「ポータルでは交互の背景色が設定できるけど、通常のレコードではどうすればいいのか分からない」「プレビュー画面で交互の色が表示されず、印刷時に正しく反映されるか不安」といったFileMakerあるある悩みを抱えていませんか?
この記事では、そんなFileMakerユーザーが抱える課題を解決するために、帳票やレコードで行ごとに背景色を交互に設定する具体的な方法や注意点を分かりやすく解説します。これであなたの帳票も見やすく、美しく仕上げられますよ!
行ごとに背景色を交互に変える設定
設定はとても簡単です!まずレイアウトをリスト形式で新しく作成します。すでに作成済みの場合はリスト形式になっているか確認してください。
フォーム形式、表形式では反映されないので注意。
テーマは「アペックスブルー」を選択してください。
レイアウトを作成したら、レイアウトモードでパートの「ボディ」を右クリックします。「パート定義」「パートスタイル」などの項目が表示されます。

- パート定義は「ヘッダ」や「ボディ」など設定変更です
- パートスタイルはレイアウトのスタイル変更です
行ごとに背景色を交互に変える場合は「パートスタイル」を選択します。
- デフォルト
- 1行ごと
- 1行ごとに下線
- グレー
- グレー枠付き
- ダークグレー
- ホワイト
- ライトグレー
- 下線付き
- 青
この中から「1行ごと」を選択してください。

これで、レコードが1行おきに異なる背景色が表示できる設定になります。
行ごとに背景色を交互に変える色の変更


レコードの行ごとに交互に変わるルールは
- 奇数行(1, 3, 5…)がボディパートの塗りつぶし色で反映
- 偶数行(2, 4, 6…)がレイアウト背景の塗りつぶし色で反映
つまり、「ボディ」→「レイアウト背景」→「ボディ」→「レイアウト背景」という順番で交互に色が切り替わります。
1行ごとのスタイルがない場合
「ボディ」を右クリックしてパートスタイルで1行ごとのスタイルがない場合があります。
「アペックスブルー」はデフォルトのスタイルで「1行ごと」がありますがこれはテーマが持っているスタイルなので、他のテーマでは設定されていません。
「アペックスブルー」以外のテーマを利用している場合は、新しくスタイルを作成する必要があります。
1行ごとのスタイル作成方法

先ほどと同じように新しくレイアウト作成します。テーマは「ミニマリスト」。これはお好きなテーマにしてください。
「ミニマリスト」は「ボディ」のスタイルがデフォルト以外ありません。
1行ごとのスタイル作成方法はレイアウトモードで「ボディ」を右クリックし、「パート定義」を選択します。
「代替の行状態を使用」にチェックを入れます。
チェックを入れることで、奇数行にはボディパートの塗りつぶし色、偶数行にはレイアウト背景の塗りつぶし色が適用されるようになります。
「ミニマリスト」のてーまなどどちらも同じ色になっているテーマがあるので、「ボディ」、「レイアウト背景」の塗りつぶし色を変更して確認してください。
まとめ|帳票の行みたいに色を交互に変えたい

リスト形式のレイアウトで簡単にレコードを交互の背景色に変更ができます。FileMakerのこの機能を活用することで、データの視認性が向上し、帳票や印刷物も見栄え良く仕上げられます。
最後に、インスペクタパネルからスタイルを保存しておくと、他のレイアウトでもテーマが再利用できます。
これであなたのFileMakerレイアウトデザインも一段と見やすくなります!ぜひ試してみてください。
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